異文化に馴染めるこどもに育てたい!親子で恋する英語絵本#65-70: Written and Illustrated by Gyo Fujikawa

1歳5ヶ月

Hello!!

「英語絵本キュレーター」のFamily Talkパパです

海外在住の日本人ママでも、国内在住のママでも、《バイリンガル育児》をしている家庭は英語を早くから親しめるような環境を作ってあげていますね。そして、それは、単純に英語を話せるようにするためではない。

そのもっと先。

 

✔異文化を受け入れられる精神的多様性

✔フラットなつながりを持続できる精神力

✔OvergeneralizationへのNO

 

これらへの受容性を育むためではないでしょうか。

 

海外の大学・大学院を卒業されたママやパパがみんな知っていることーーそれは、“Diversity Awareness”《(人種的)多様性への理解》

どこの大学のホームページをみても、“diversity”という言葉にヒットしないようなサイトは存在しません。それだけ、各大学は「わたしたちは多様性を受け入れます」という宣言をしているわけですね。

 

なぜそんな宣言をするのか?

 

LGBT、人種問題、移民、難民、宗教的理由に関わらず、多様性を受け入れよう!という動きは実は歴史的にはそう古くはありません。

それは、つい最近まで、悲しいかな、多様性を受け入れる必要はない、とされてきた長く残酷な時代をわたしたち人間はおくってきました。

英語が話せるようになっても、異文化への理解を育まなければ、その言語は足枷となりかねません。《バイリンガル育児》は《多様性への受容を育てる》という目的なくしては、意味があまりないのかもしれません

 

今日は、日系アメリカ人のイラストレーターの英語絵本を、《こどもの多様性への理解を育てる》視点から、愛をこめて紹介します。

《世界標準》という言葉が近年出版業界では大人気です。

Family Talkパパがアメリカで学んだことは、少し悲しい《世界基準》でした。

少し重たい話になるかもしれませんが、ちょっとタイセツかなと。

 

パパは、アメリカの大学院であるコースを履修していました。

そのコースは、“race, ethnicity, nationalism”にフォーカスをあてたコース。

さて、夕方から大学院生たちが教室に集まります。

日本人は、というか留学生は、私ひとり。

周りはすべてアメリカ人です。

アフリカ系アメリカ人、オランダ系アメリカ人、アイルランド系アメリカ人、フィリピン系アメリカ人、中国系アメリカ人、メキシコ系アメリカ人、記憶している限り、私は、このようなバックグランドの人たちに囲まれていました。

 

ディスカッションが始まります。

 

しかし、パパは口を開きません。

 

英語がわからないわけではありません。

 

「意見」がないんです

 

日本という、ほとんど単一民族国家に近い島国で育った私は、人種的な差別を目の当たりにしたこともないし、アフリカ系アメリカ人が1960年代にものすごい差別を受けていた、という誰でも知っている歴史観ぐらいしかもちあわせませんでした。よって、「意見」をもてない。

しかし、両親、または祖父母が移民してきたら子どもである同僚たちからは、次々とテーマへの意見が出てきます。

私は、絶望しました。

蚊帳の外でした。

全くついていけませんでした。

気づくと、目に涙がたまってきました。

 

悲しいことに、「差別」は《世界基準》です。

 

「差別」は世界の共通の歴史です。

ほとんどの人種が悲惨な差別の歴史をもっています。

そして、その「差別」の歴史を十分に理解しなければ、日本人は、本当の意味での《文化的多様性》を理解したことにはならないのではないかとおもってます。

そのことに気づくまでは時間が相当かかりました。

2ヶ月間くらいは、講義の前になると、行きたくなくて、ストレスで嘔吐いてました。

苦しみながらも、私はあるペーパーを書き上げました。

そして、そのペーパーを読んだ、アフリカ系アメリカンの女性が涙を流しながらハグしてきたのです。

彼女は当時私の母親くらいの年齢で高校の英語の教師でした。大学生の娘さんがいて、娘ちゃんとも仲良くしてました。ふたりとも、いっつもハグがきつかったのを覚えてます笑

私は、アフリカ系アメリカ人の差別の歴史と、精神的苦痛の両面からリサーチして、”The Invisible Man”という本について書きました。一方、彼女はというと日系アメリカ人が主人公の”No-No Boy”について書きました。

そして、お互いペーパーを交換したんです。

「なんで、こんなことまでわかったの?」

彼女は私にそう言いました。

「アフリカ系アメリカ人でもないのに、どうして・・・」

このとき、私はこれまでの絶望の幕がようやくあがったのを、今でも鮮明に覚えています。

必死に理解しようとすれば、どんな異質なものでも理解できます。理解できるというのは、必ずしも受け入れなければいけないということでもない。認めること。そして、認めて善し悪しはジャッジしない

 

あの日から12年。

 

娘の名前には“diversity”を意味する名前をつけました。

英語絵本を選ぶときは、“diversity”は大事な視点にしています。

 

ごめんなさい!!

だいぶ、いつもより長くなりました!!!

 

日系アメリカ人のイラストレーターの名は、

 

 

Gyo Fujikawa

彼女は日本でよりもアメリカで知名度が高いイラストレーターです。wikipediaをみてみると、日本語の翻訳版はないことからも、日本ではあまり知られていないイラストレーターのひとりです。

1900年代はじめに、カリフォルニア州バークレーで日本人移民夫婦の子としてうまれたGyo Fujikawaさん。ロサンゼルスのアートインスティチュートで絵を学びました。

1932年の一年間は、日本で生活し、日本の芸術への造形を深め、帰国して自分の作品に大きく投影したといわれています。

彼女は絵本を描くかたわら、アメリカの切手のデザインに異例の6回も選ばれています!

 

これから紹介する英語絵本の対象年齢

ひとりで読む場合:プレスクールから小学校2年生

よみきかせの場合:3歳~(《+2の法則》参照)

http://familytalk.space/2018/03/24/3plus2/

 

⭐Babies

全米で100万部以上売れ、いまなお世界の多くの人たちに愛されている不朽の名作。

今度、アメリカから知人に送ってもらう絵本リストの中にいれておきました。

本当に最高に素敵な英語絵本!

なんでしょうね~3歳ぐらいの子と、「昔はこんなだったんだよ~」みたいに懐かしみながら親子で読める英語絵本でしょうか。

特にオススメの一冊です。

おうちでの語りかけにも最適な絵本です。

Baby Animals

どうしてここまで子どもの注意をひけるのか!?

とにかく絵がチャーミングで、こどもたちと動物たちがたくさん出てくる絵本!ページ一杯にひろがたこどもたちに、あなたのこどもも釘付けです

3世代にわたってアメリカで読まれている名作です。

普通のボードブックよりは厚めで長いです。

 

⭐Mother Goose

《バイリンガル育児》にやはりマザーグースは描かせません。いろいろな本がでていますが、絵のスタイルでお気に入りを探してみるといいかもしれませんね。

こちらも、全米で大人気の絵本です。

⭐Fairy Tales and Fables

「赤ずきんちゃん」「三匹の子豚」などなどみんなが知っている童話がこの一冊に編纂されてます!

ただ、白黒の絵も多いので、4歳以上のこどもへのよみきかせにおすすめです。

コスパのとっても良い本です。

 

⭐A Child’s Book of Poems

そろそろ「詩」にチャレンジさせたいなーと考えているママにおすすめの一冊。絵本と詩の組み合わせは珍しくはないですが、なにしろチャーミングな絵なので親子でたのしめます。

 

⭐Oh, What a Busy Day

ライムとこどもたちがたくさん描かれているので、オススメの1冊。

往年の児童教育の専門家たちが共通して認めている2つの事実:

(1) children gravitate first to rhyming words (thus the success of Mother Goose and Dr. Seuss)
(1) こどもは自然と「韻を踏んでいる言葉群」に引き寄せられる(『マザー・グース』と『ドクター・スース』の成功が証明している)

(2) children gravitate to images of other children, especially babies to babies.
(2) こどもは自然と「絵本のなかの他のこどもたち」に自然と引き寄せられる。この傾向は、0歳時がもっとも顕著である。)

Works Cited:
Trelease, Jim. The read-Aloud handbook. 7th ed., Penguin Books, 2013.

 

余談ですが、

Gyo Fujikawaさんは一度も結婚せず、

そして子どももいませんでした。

多くのイラストレーターに子どもや孫がいることを考えると、異例かもしれません。

しかし、あの頃のパパと同じように、

自分の血の中にもともと流れていない知識や実体験を必死に理解しようとしたからこそ、彼女の絵本は、世界中のファミリーにいまでも愛されているのかもしれません。

 

必死に理解しようとすれば、異質なものでも理解できる。

 

これからの子育てにおいても、ますます娘の血の中に多様性への理解が流れるような働きかけをしていきたいとおもってます🎵


 

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     Gyo Fujikawaさんのその他の絵本たち

 


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