
【抱腹絶倒】山登りとパパ:奥多摩紅葉 川苔山単独登山
こんにちは
《Family Talk》のパパです
先週木曜日は、奥多摩の川苔山に
紅葉を見にいってきた
愛娘は妻に任せて
自宅を早朝5時ぐらいに出て
いざ奥多摩へ
電車を新宿経由で乗り継ぐ
(←2時間42分)
奥多摩駅でおりると
同じような格好したひとたちが
一斉にバス停にぞろぞろぞろと向かう
圧倒されてしまった
おかげで、事前に調べていた登山届けを
出せるポストを駅構内で探すひまがなく……
まっ、いっか
初めての奥多摩
今まで登ったことのある山は山形の月山だけ
ただ単純に紅葉が見たかっただけ
秋が大好き
3連休にかこつけて4連休にしてたまには子育てを
少し休憩して、ひとりの世界に浸ってみたくて
いざ到着すると、案の定ほとんど登山者はおらず
単独登山
ラッキー
ただ……
ここで気になる人発見
後ろの人
なんかずーと下向いたまま
両肘を両掌で抱くようにして歩いている
しかも、熊よけの鈴を鳴らしながら
キャラ
チリン……チリン……チリン
キョンシーを先導するような音
き、気が散る……
よーし、ペースあげるぞ
なるべく単独で浸っていたくて
快活に歩を進めていきます
紅葉みるためにネット検索してたら
コース的にパパのツボで
紅葉のほかに、滝も見れる
百尋の滝
マイナスイオンに期待大
ずーと川沿いだから
ずーと水の音を聞きながら
静かな水が流れる音
落ち葉を踏む音
少しひんやりした空気
孤独……最高
いやーこんな幸せはない
思わずひとりごとで叫んじゃうくらいに
「あー楽しい」
チリン……
うん?
チリン……
や、やつだ……
途中途中で
動画や写真撮るために
止まっていたからか
いつのまにか彼が迫ってくる
よーし、トレッキングよろしく走るか
てなわけで少し走ってみたりして間をまた開く
普段ナイトランのために愛用している
EPSONのJ-50のGPSウォッチで脈拍を見ながら
走る、走る
足の裏の落ち葉がクッションになって気持ちいい
その後、脈拍をだいたい140をあがらないようなペース
ずっと水の音やチョロチョロ、ゴーとか
それこそ川を木の橋を何度も渡るので
冒険してるみたい
童心に帰る、帰る
流れる水の音だけでも癒されてるのに
おまけに先に待ち構える滝なんて独り占めしちゃったら
マイナスイオン
どんだけ浴びるんだ
浴びまくって
プラスを引き寄せないか
(←どんな理論だ!)
順調に2時間弱歩くと
おっ、こんなとこ登るの
スパイダーマン
だけど
逆に燃えちゃって
トレーニングの一環だみたいな
妙なア・ド・レ・ナ・リン、リン、リン
ぐいぐい進めます
もう一心不乱です
ひとり風雲たけし城みたいな
(←そこはSASUKEでよくない)
そして、
いつのまにか……無音
ふふふ……
さすがに、わたしの体力にはついてこれなかったな
ほくそ笑みながらさらに進んでいきます
発見したのは道標
あれ……
滝が過ぎた道を……指している
えーーーーーーーーーーー
現実を受け入れられず
苦し紛れな行動に出てみる
道っぽいところを進みました
しかし
ずるずると斜面を滑りまくって
気づけば道がない
いや……これヤバイな……
ここでようや気づいたパパ
平日x単独x勝手にライバル心
あせる、あせる、脈拍アガル、アガル
あがってんの、さがってんの、
みんなはっきり言っとけー
アガッテル
あ、やばい、遭難
うん、遭難してる……ヤバイ
なぜなら……
登山届けバックの中
なんとか、道標のところまで戻ってきて
戻ることを決意
だって、滝観てないし
戻ってみる……
チーーーーーン
戻るのは登るよりたいへん
だって、だって
おそらく道ではない
勘違いした登山初心者か
ロッククライミングが趣味の人間しか
通らない岩山を登ってきたので
耳を澄ませます
もう一度聴きたい……
聴かせておくれよ……
――きみの鈴の音
途中まで戻って結局
滝を捨てる覚悟
べ、別に娘で癒されてるし
道標通り川苔山方面へ
脈拍150越えてる
やば……一度休憩
休憩していても誰も後ろからは来ない
前からもこない
ひとり……
ひとり……
…………うん
あっ、ひとりか……
ここらへんから遭難と隣り合わせで歩くので
スマホで写真を撮る余裕を失ってしまった……
登ること1時間ぐらいすると
前から人が!
おーー!
ってか、前の人も迷っている?
「この先いったんですけど道っぽいのなくて…」
「ここまで道標通りきたのでここまでは
正解だと思うんですけどね」
やけに、「ここまで」を強調して自分を落ち着かせる
「とりあえず分岐点へ戻ります」
こっちには分岐点へ戻る気力はないんで
一縷の望みを零れないように
抱きかかえながら歩くこと10分
また遭難
ただ、ここは同じミスはしないパパ
落ち葉にうもれた道を
なんとかみつけました
急な坂を休憩しながら歩くと
道標で正解だと知って少し気分的に持ち直す
頂上にいく一本道
その先から
ぼーと現れた人影
聞こえてきたのは
あの鈴の音
驚いて膝が抜けそうになった
と、同時になんだか嬉しくなって
あちらから近づく彼に
笑顔で挨拶をしようと
頭の中でシミュレーション
それだけ嬉しかったんですよ
こんにちは!
と声かけようとした瞬間
ずっと下向いてるし
お、おお……こ…
過ぎていく彼と鈴の音
君の名は。
(←くだらないよ!)
結局挨拶できずに通り過ぎる
頂上でおにぎりとおいしく食べてた写真をパチリ
濡れた髪の毛をタオルで拭きながら
ベンチに座ってしばしぼーっとしてみます
よし、下山
(←そう、あっけない!)
下山まで6-7キロを2時間30ぐらいかけて
ゆっくり降りていきました
途中で
「なんで、おれここにひとりでいるんだろ」
という病んだ独り言
いや、お前が好んできたんだし
と、M-1一回戦で落ちるようなツッコミをしながら
最後まで紅葉を楽しみながら歩きます
もちろん、
だーれも後ろからも前からもきません
ここで改めて気づく
登山……下山のほうが辛い!!
足をくじくこと5回
途中で現地調達した木の枝に助けられながら
なんとか
鳩ノ巣駅に到着
30分ぐらいベンチに座っておじいちゃんと
のどかな話をしながら電車を待って
河辺駅まで青梅線で戻る
温泉のため
ゆっくり温泉とサウナを堪能したあとは……
最高の登山でした笑
THE END
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