
【SHOW & TELL】右脳教育と左脳教育をバイリンガル教育において考えてみた
4歳4ヶ月
Hello World!!
バイリンガル育児中のFamily Talkパパです。
「右脳教育」というキーワード
子育て中の情報収集として、一度はググってみたこともあるのではないでしょうか。
ママ・パパ世代が「右脳教育」に注目するようになったのはいつ頃からったでしょうか。
個人的な意見としては、春山茂雄さんの「脳内革命」がベストセラーになったのが1996年。
高校生のときに手をとって熱中して読んだのを今でも覚えています。
今日は、Read Aloud Clubでのレッスンにおいて、この「右脳教育」がどのように織り込まれているかをちょっとあらためて説明したいとおもいます。「おうち英語」に少しでもヒントになればうれしいです。
中高生・大人の英語学習には社会的な関りが欠けている
from 「The social brain of language: grounding second language learning in social interaction. (2020)(言語に関わる社会脳 ~社会的相互作用を基盤とする第二言語学習~)」(著者はPing Li, & Hyeonjeong Jeong、ジャーナル「Science of Learning 5(8): 1-9」
何かを覚えたら(インプット期)、それを使って自分の能力、または自分自身を表現したい(アウトプット期)に自然と注意が向きます。中高生の多くは、それが中間試験や期末試験、高校入試や大学入試かもしれません。
これまでの言語学習教育(英語教育)が「左脳中心」だと指摘されてきたのは多くの人が知っている事実です。
左脳は、主に語彙の意味処理を行うところで、”Lexical-sematic processing”を司る部位
右脳は、主に感情や直観、総合的判断力を担当し、最近の研究では”Social Learning”(社会的学習)に関わる脳領域だといわれています。
あかちゃんのころはみんなほぼ右脳で行動します。
嫌だったら泣きわめくし、嬉しければ笑う。
それが発話する3歳ごろになると左脳が発達しはじめ、物事を筋道立てて考えられるようになっていきます。たとえば、文字を覚えるのは右脳ですが、文字を並べて意味を定めるのは左脳です。
「音」を楽しんで英語を楽しくとらえるという英語リトミックはこういう意味で0歳~3歳ころにかけて効果的だと言われています。
ただ小学校にあがるまでに文字を覚えさせないと!と親がおもいはじめて、左脳教育がスタートしていきますね。
人間の脳領域がこうして二つあるということは、どちらかの脳だと「弱点」があるので、相互補完的に動いているという証拠だとおもいます。
右脳が発達している人は、幼少期の長所を運よく維持している人と言えますが、逆を言えば「幼稚」「非現実的」と言われます。
左脳が発達している人は、物事をロジカルに考え現実的に解決策を導き出せる”THE”大人ですが、逆を言えば「頭が堅い」「夢が無い」と言われます。
中間にいたいものですが、どちらかに偏ってたりするのも人間ですよね~。我が家は、パパが幼稚で非現実的で、ママが”THE”大人なので、娘のlovieはバランスとれていると信じたいものですが、ぶっちゃけ夫婦間で軋轢もよくうまれます笑
左脳中心の英語教育がだめだからといって一気に舵を右脳にきって右脳中心にしてしまっては本末転倒です。
英検やTOEFL Juniorなどの英語試験勉強はもちろん左脳中心になって然るべきだとおもいますが、そういう英語試験を教えるプロフェッショナルの先生のなかには、“context”、いわゆる「文脈」を重視しながら教える素晴らしいプロもいます。
特に、この「文脈」というのがバイリンガル教育のなかでは重要です。
単語や熟語や例文を覚えるとき、どうしてもこの「文脈」から切り離されて勉強しなくちゃいけない場合が多い。
言語は生き物なのでさまざまなシチュエーションで単語の意味や文法の構造は変化していく。
たとえば、パパが留学して大学院で学んでいるとき、日本で学習したことのないような意味になる単語や文法に出会いました。
ソーシャル・ラーニングと「右脳教育」
こどもは周囲のものや人と関わりながら第一言語を学んでいきます。
ママやパパ、家族や周りの人と会話したり、時間を過ごしていつのまにか言葉を正しく使えるようになっていますよね。
テレビをみたり動画をみたり音楽を聴いたり歌ったりしながら。
脳と神経と感覚が結びつきながら、日本語を学んでいく。
この方法は、「社会的文脈」を中心にした言語習得になります。
そして「社会的文脈」はさきほどの「右脳」が大きく関わってくることになります。
Read Aloud Clubでは、イマージョン教育(英語を学ぶではなく、英語で学ぶ)のためにオールイングリッシュでレッスンを行ってます。初めての子は戸惑うことも多いですが、それでも日本語に訳することはなく、周りの子供たちの真似をしながら、パパの英語を聞きながら英語を学びます。
これがSocial Learningです。
そのSocial Learningの代表が“show and tell”
モンテッソーリ教育の教室に通っている娘の授業を見学したときに、これをやっていて、それをRead Aloud Clubでも導入しています。
“show and tell”では、自分の愛着のあるもの(おもちゃや、作ったもの、写真や工作・絵など)をみんなのまえで披露します。
そこで3歳以上のこどもには、Question and Responseでパパが質問し、こどもたちは質問に必死に答えるかたちで、プレゼンをします。
これは、自分の愛着という感情やエピソードを他人に披露する、という他人とのかかわりのなかで言語習得を図ろうとするものです。
自分の愛着あるものを他人に見せたい、というのはこどもの自然や欲求なので、そこで使われる単語やフレーズを覚えようとしてくれます。
こうして、3歳以上のこどもにもSocial Learningを通してバイリンガル育児のサポートをRACは目指しています。
初めてご参加されるこどもは、オールイングリッシュの環境で緊張したりわからなかったりで泣き出してしまう子もいますが、家に帰ると「楽しかった!また行きたい!」と言ってくれるようで、そのまま継続して参加していただくファミリーが多いのは、とてもうれしいことです。
やがて4歳~5歳になると、自分で英語を読めるようなレベルにするために、単語を読む練習になりますが、それまでの「たのしい!」とい感情が右脳にあるので、左脳を使いながらも、バランスよく英語と向き合っていけるようになります。
Read Aloud Clubもするようになってから、多くのバイリンガル教育をされている先輩先生と知り合うことができましたが、その中には、インターナショナルスクールに通っているわけでもないのに、小さいころから「おうち英語」のためのレッスンををやってきて、こどもが自力で英語を読めるようになり、会話でも英語をマスターしているお子さんが少なくないのはとても驚きました。
Social Learningは、英語を母語としない国で人工的に工夫して作り上げなければいけませんが、なかなかそういう空間って少なかったりします。少しでもゆるりとそんな空間づくりができていけたらというおもいで、これからも娘の育児、そしてRACがんばります!
2020年11月16日で3周年を迎えることができたRead Aloud Club。
また4周年にむけて月に数回と少ない頻度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!





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